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鏡の中から

第6章 伴侶の儀式




菩提寺の本殿に入って行く

関係者も入れぬ…奥へと続く

何処かの城みたいな造りに…夏海は映画のセットみたい…と暢気に考えていた

幾つもの襖を開け、廊下を渡る

かなり歩いた突き当たりまで来ると、紫雲は足を止めた

「本殿 儀式の間 到着しました」

紫雲が部屋の前に立ち

夏海と雅龍に告げる


「この襖を開けて、足を踏み入れた瞬間
儀式は始まる。そうすればもう儀式が終わるまで出られはせぬ。よいか?」

覚悟は出来ているのか?

紫雲は最終確認をする

「ええ!何時でも良いわ!」

夏海は言い放った

どうせ避けて通れぬ定めなら、受けて立ってやるわよ!

夏海の闘志に、紫雲は微笑んだ

「夏海が行くなら俺も行く!
俺は夏海が呼んだ存在!」

と、雅龍も宣言した


紫雲は襖をパタンっと開け開き

「ならば行くが良い!
これより伴侶の儀式を執り行う!」

紫雲は扉の向こう側へと立ち、二人を待ち受ける

扉の向こうは…何もない部屋だった

なんの変鉄もない部屋

なのに…足を踏み入れたら…何が起こると言うの?

夏海は受けて立つ様に、襖の向こうの部屋に足を踏み入れた

雅龍も部屋に入って行くと


襖が…パタンっと閉じられた

すると辺りは…

真っ暗になった





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