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鏡の中から

第5章 修行へ




飛鳥井家の菩提寺まで、香澄が車を走らせる

雅龍は…何回見ても…四神の一角は…

容赦がない男だと…背筋に冷や汗をかいていた

しかも…炎帝付きだものなぁ…

下手に…逆らえば…

明日はない

雅龍は…ふぅーと息を吐いた

「雅龍、やはりお主でも緊張するかのぉ」

お婆様は暢気に雅龍に問い質す

「そりゃあ…緊張するしかないでしょ?」

同じ龍族に生きる者なら誰でも知っている存在

魔界の正義

法を司る番人 青龍

秩序と規律を織り成した鎧を身に付け

正義と法を守りし番人

睨まれれば…裸足で逃げて行くでしょ?

と、雅龍はボヤいた


「雅龍、それはこの世には必要のない話」

と、お婆様は釘を刺した

「それより…伴侶の儀式なんぞ、我はしたことがないぞ!」

「わしも…初めての事じゃからのぉ」

お婆様は…引き締めた顔をして

「伴侶の儀式は、飛鳥井の真贋の夫婦の儀式
それをさせてもらえる等とは…努々思ってはおらなかった…」

「何をするんだよ?」

「それは行かねば解らぬわ」

お婆様は… 雅龍に

「……解るのは1つ


油断をすれば…

命を落とすかも知れぬ…


と言う事だけじゃ
          」


飛鳥井家 真贋のみ受けられる伴侶の儀式

甘くはないのは…確かだろうて…

お婆様は…そう呟いた





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