第5章 修行へ
康太は爆笑した
「雅世、菩提寺には連絡を入れておいた
伴侶の儀式を二人ですると良い」
「伴侶の…儀式を?」
お婆様は驚いて聞き直した
「おう!伴侶の儀式をすんだよ!
二人なら乗り越えられるだろ?」
「大丈夫でござるか?」
「大丈夫だろ?」
「ならば、頼むとしようかのぉ」
「不安なら…伊織が出る」
「伴侶殿が?」
「龍だからな…。」
康太は笑った
雅龍は…位は…めちゃめちゃ…高いだろうに!
と、嫌な顔をした
四神の一角 青龍 相手では…
比べられる方が…堪らない
「雅世、楽しみだな。
まだ逝けねぇかんな!」
まだ逝くなと…康太が言う
お婆様は「まだ逝けぬのか?」と残念そうに問い質した
「夏海の子が生まれれば、お前の神楽での使命は終わる
それまでは踏ん張るかんな!」
康太の言葉を聞き…
お婆様は…がっくし肩を落とした
「何時になるやら…」
「雅龍が夏海だけを愛せば…
夏海とて…股を開くかんな!」
下品な事をさらっと言うと…
「康太!」と榊原が止めた
夏海は…もぉ、勝手にして!と心の中で毒づくと…パリンッとコップが割れた
「未熟だなぁ~」
康太にズバッと言われ…
夏海は…はぁ…とため息をついた