• テキストサイズ

鏡の中から

第5章 修行へ







本当は行きたくなんかないわよぉ~




朝、目が醒めると…

雅龍に抱かれていて…夏海はドキッとした

目の前に…

雅龍の顔があった

目鼻立ちの整った顔

金色の…髪が…チカチカ目映い

雅龍の顔を鑑賞していると

クククッと雅龍が笑った

「何よ?」

「我の顔の鑑賞は終わったのか?」

「目の前にあったからね
人間と同じじゃない」

「我を創はお主の力
我は龍の姿なり。」

「そうだったわね。
神楽の守り龍だったわね」

あっさり言われ…

雅龍は調子が狂う

普通…怖がらないのか?

キャーとか…脅えて…見られた経験しかない

なのに夏海は…脅える処か

喧嘩腰に挑発してくる

中々…面白い



「恐れぬのか?」

一応 聞いてみる?

「そうね。恐れて欲しいの?」

「普通は恐れる」

「神楽は普通じゃないからね!」

雅龍は…そうか…としか言えなかった

「私を甘く見るな!雅龍!」

夏海はそう言い不敵な笑みを浮かべた

「お前など消し去るのは容易い」

そんな力が…

あるには見えない

「俺を消し去るのか?」

「そうよ!」

雅龍は…クククッと笑い

「それは楽しみだ!
永らく人の世に居すぎた
それもよいかもな」

夏海は…何も言わずベッドから起きた

そして、さっさと寝室から出て行った

「おい!俺を置いて行くな!」

雅龍が吠える

その時…瓦が…パリンッと割れた

母屋から香澄が「夏海!」と怒った




/ 181ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp