第16章 エピローグ
「凰星が修学館桜林学園へ入学致しました」
戸浪海里は…康太へそう告げた
「そうか。星は巡る…何も言わずとも
互いをかぎ分け…出逢うが定め…
煌星と凰星の時間が…回り始めた
二人は出逢うが周期で…互いを見つけ出し
共に光を放ち合う 」
戸浪は…深々と頭を下げた
「本当にありがとうございました」
「礼を言うのは俺の方だ
無理を言った…無理を言ったのに…
総て夏海の想いのままにしてくれた
心より感謝する…」
康太は頭を下げようとした
それを戸浪は押し留めた
「止めて下さい
頭を下げられたら…私が煌星を愛した日々か
無駄になります。」
「そうか?」
「そうです。」
「なら止めとくとするか!」
「そうして下さい」
二人は顔を見合わせ笑った
「何時か…」
戸浪は言いかけて…
願った
「あぁ…何時か…」
康太も言いかけて
果てへと思いを飛ばす
何時か…夏海の思いを受けて
出逢えし子等を想う
互いを光り輝かせ
父と母に届けるが良い…
想いは1つ
夏海の願って止まない思いへと続く