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鏡の中から
第16章 エピローグ
夏海と雅龍は寄り添い
鏡を見ていた
毎日成長する我が子を…
鏡に写して…見ていた
鏡の中から…
何時までも…
我が子を愛す…二人の姿があった
春海は結婚式の写真を並べて見ていた
夏海の口が
「 ま 」
「 た 」
「 ね 」
と形取り
ガッツポーズをしていた
「はははっ…何処までもお前は…」
春海は写真を手にして泣いた
またね!
ちょっと出掛けて行くかの様に
旅立った妹
その写真は応接室の壁に飾られ
家族を見ていた
END
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