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鏡の中から

第16章 エピローグ




「凰星!凰星!遅刻するよ!」

父 春海の声が鳴り響く

「父さん、解ってるって!
もう起きてるから心配するな!」

凰星は応えた

凰星は中学1年になっていた

漆黒の髪に、漆黒の瞳

そう。

瞳は…黒へと変わっていた

身長は雅龍似にて高く

男前に成長していた


凰星は修学館桜林学園

中等部一年に在籍していた


凰星は鞄を持つと

父と母の写真が入った写真立ての横に在る

鏡に向いて手を上げた

「じゃ、父ちゃん、母ちゃん行ってくるな!」

ニカッと笑い

凰星は部屋を出て行く

鏡が…一瞬、嬉しそうに…

キランっと光り輝いた



「父さん、弁当作ってくれた?」

春海に弁当の心配をする

「母さんが作ってくれた」

「ばぁちゃんが?
もぉ!父さんはばぁちゃんを酷使する!」

凰星が春海を叱る

凰星は優しい子供に成長していた

香住は笑って凰星に弁当箱を渡した

「春海は弁当を作るセンスがないからね」

香住が言うと凰星は納得する

「父さんは…不器用だからな!」

「こら!父を虐めるじゃない!」

春海が怒る

凰星は笑って食卓に着いて

朝食に食らいついた



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