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鏡の中から

第15章 またね




春海は夏海の髪をくしゃっと掻き回し

「凰星は、僕の長男として…誰よりも愛す
と、言う事で!
夏海、お前は雅龍と新婚の続きでもして来なさい!
凰星は僕が責任を持って寝かせておくからさ」

と、妹に送った

残り僅かな時間なら…

人でいられる…時間を…

兄の想いだった

夏海は笑うと…

「うん。雅龍と新婚の続きでもしてくるね」

と言い、雅龍に手を差し出した

雅龍は、その手を取り…

掌に…口づけを落とした

夏海の肩を抱くと…

「今宵の夏海の時間を…過ごして参る」

家族に…頭を下げて…

応接間を後にした

離れへ行く

二人が過ごした離れへと向かい

寝室の扉を開けた


夏海が寝室の扉を開けると

その背を…雅龍が抱き締めた

「夏海…」

雅龍の温もりが…肌を通して伝わる

夏海は、回された腕の強さに…

雅龍が不足してるのを感じた

夏海を…向かせると…

抱き締めた

骨が折れそうな位…

強く

強く…

夏海を抱き締めた

雅龍が如何に我慢していたか…

その腕の熱に犯され…

感じた




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