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鏡の中から

第13章 愛しき日々




子供が生まれて

お宮参りに行った

香住とお婆様が頑張って、お宮参りに参加した

夏海と雅龍も誇らしげに笑って

お宮参りに双子を連れていった

子供の成長は早い

寝返りをする様になると

ハイハイをしだし

夏海は我が子を追うのも大変になる

それでも笑顔で…

我が子を追う

「こら、やんちゃ息子」

煌星は、お茶目なやんちゃ者

「凰星、うまく書けたね」

凰星は、お絵描きが好きな静かな子

二人は正反対でいて

1つの存在だった

煌星は…独占欲を発揮し

凰星に誰か近付くのを嫌った

二人は何時も一緒

何処へ行くのも一緒

何をやるのも一緒

煌星が光輝き…凰星を、隠す



夏海は…それを少しだけ危惧し

決断の時を…

想い知る


子供が一歳の誕生日を迎えた日

夏海は飛鳥井康太に逢いに行った

「夏海、久し振りだな」

総て…見えているのに…康太は何も言わない

「真贋、我が子を離す時が来ました…
お願いしにやって参りました」

夏海は…深々と頭を下げ…康太に挨拶をした

「………引き離せば…もう戻れねぇぜ」

「承知です!」

「まだ時間はある…それでもか?」

ギリギリまで…側にいて愛せば良い

康太の…想いだった

「いえ!このままですと、凰星が煌星の影に隠れて…本来の力を出せません
二人は巡り会う周期がある
太陽が光輝き…月を照らす
周期によっては…月は太陽に隠れてしまいます」

だから…隠れてしまわぬ様に…

離す時が来たと…

夏海は告げる



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