第13章 愛しき日々
双子となると、育児は…大変だった
お腹が減ると二人同時に泣き出す
機嫌が悪くなると…二人同時に怒り出す
何でも1度に二人分の作業をしなきゃいけないのは
結構大変
それでも愛すべき子は、すくすく育つ
親の愛を一心に受けて
夏海と雅龍の子供は…
日々成長していった
金髪で雅龍に酷似した容姿を持つ子を煌星(こうせい)
漆黒の髪をして金と赤の瞳を持つ子を凰星(おうせい)
と名付けた
煌と凰と、呼ばれて、誰からも愛され
曲がる事なく育てられてた
性格も煌星はおおらかで、人懐っこい
いつも笑顔で、人々を笑顔にさせる特技があった
片や凰星は内向的で、人見知り
知らない人には警戒心が強く、懐かない
空気と人を詠むのが凰星だった
対極的な二人は…
煌星が太陽なら
凰星が月のような存在だった