第12章 母になる
雅龍と出逢って1年が経つ
1年前の年末
雅龍が神楽の神器から現れた
初めて雅龍を目にした日
キラキラ綺麗だな…って見とれてた
あの日から…
生活は一変した
「雅龍~床に落ちたの拾えないのよ!」
夏海が叫んだ
雅龍は年末の大掃除に駆り出されていたが、夏海の声が聞こえると
夏海の側へ飛んでいった
「夏海、どうしたのじゃ?」
夏海は大きなお腹を抱え…
下に落ちたモノを拾おうとして…手を伸ばしていた
雅龍は、下に落ちたモノを拾うと
「夏海はやらなくてもよい!」と注意した
「自分の部屋位…出来るわよ」
「それで落として呼ばれてたら…
大掃除が滞る…大人しくしておれ」
夏海は妊娠7ヶ月になっていた
双子と言うだけあって
お腹はかなり大きくなっていた