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【ONE PIECE】想像少女の新たなる門出

第1章 神と名乗る者



「昔、神の中でも最高位に位置する天照大御神様という方がな、いつものように戯れで惑星を一つお創りになられた。それが、お前ら人類など多くの生命体が生存する”地球”だ。あの方は、いつもそうした後はそれを他の神々に任せるのだが、その日は違った。暫く何か考える素振りを見せたあと、”地球”に何体か生命体を放ったのだ。」

『それってまさか...』

「あぁ、お前らの世界では”アダム”と”イヴ”と呼ばれているな。それらは、初めほんの小さなか弱き生命体に過ぎなかった。そこにあの方は、この惑星で生き抜く”術(すべ)”を施した。その”術”により、それらは進化し、子を成した。子が子を...と繰り返していくうちに、それらは”彼ら”となった。」

『そうして、人類が誕生した...と。』

ニーナの言葉に頷くと、少し間を置いてまた話し出す。

「ところが、彼らの心身の進化は凄まじいものだった。特に心の方がな。多くの感情を得て、どんどん知能を上げて行く人間はやがて、仏教や、宗教など様々な文明を築きあげた。だがその中で、稀に優れた想像力を持つ者が現れた。人々は彼らを”ダイバージェント(異端者)”と呼んでいた。」

ダイバージェント...?
ニーナは初めて耳にした単語を心の中で呟いた。

「彼らはその優れた想像力から、真実を見抜く力を持っていた。今のお前の世界では、彼らのような者が多くいるようだな。だが嘘や欲望で汚れ宗教的だった当時の人々は、彼らをそう呼び差別したがった。」

先程まで無表情だったニーナの顔が、次第に怒りへと変わっていく。

「話が少し脱線してしまったな。ニーナ、惑星がどうやって創られるか知ってるか?」

予想外の質問に少し驚くニーナだったが、ふと昔みたテレビの宇宙特集を思い出す。

『確か、ガスとか塵がくっ付いて出来た微惑星が、自然に衝突して合体したり壊れたりしながら、次第に大きな塊に成長して出来るんじゃなかったかな...?』

「まあ正解だな。正確に言うと、自然にそう”なった”ではなく、意図してそう”なった”の方が正しいんだ。」






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