• テキストサイズ

【ONE PIECE】想像少女の新たなる門出

第2章 ゴア王国



予想外の質問にニーナは目を見開いた。
エースが会ったばかりの自分に、あたかも自分がロジャーの子供だと告白するようなことを言うとは思わなかったからだ。

だがそれは、それだけ自分と真剣に向き合おうとしてくれているようで、ニーナはとても嬉しくなった。


『...そうだなぁ。強いて言うなら、何にも縛られずに自由に生きて欲しいな。』



こちらもまた予想外だったのか、エースは目を見開かせた。

「自由に...?お前、意味わかってて言ってるのか?あの”鬼の血”を引いてるんだぜ、生まれてきちゃいけなかった存在なんだ。今までだって...」

エースの最後の一言に、ニーナの眉がピクっと反応した。

『存在しちゃいけない...?誰かにそんなことを言われたの?』

何も言わずただ俯くエースを見て、はぁ...とため息をつく。

『いい?存在するしないは、誰かが決めるんじゃない。君がこれから決めていくことなんだよ。』


下がっていた頭を上げ、エースは静かにニーナを見上げた。

『これから先、君はいろんな人に出会っていろんなことを考え成長していく...そしていつか、その答えが分かる時が来るから。まだ決めるにはあまりに君の世界は狭すぎるんじゃないかな。』

ニーナの言葉に、黙って何かを考え始めたエース。
その横で、8歳の男の子相手に何を言ってるんだ...と自分に問いかけていると、暫く経ってエースがゆっくり口を開けた。




/ 28ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp