第5章 束の間の休息
本棚から本を取り出し本を読みながら寛いでいると、来客を知らせるベルがなった
今オーナーは奥にいる事をそのお客に伝えるためそちらに目をやると見知った後ろ姿をしていた
その人物は店内を見回している。
定員が不在だと分かると席に座って待っていようとこちらに振り返った
すると案の定その人物は以前、がこの喫茶店を勧めた人物だった
リ「!、か、お前も来ていたんだな」
リヴァイはだと分かると一瞬驚いたが直ぐにいつもの顔に戻りの近くの席に腰を下ろした
『久し振りだな、リヴァイ』
はリヴァイがこの店に来てくれた事がとても嬉しかった
リ「あぁ、」
『今日は非番か?』
リ「あぁ、今朝紅茶を飲もうとしたんだが、ちょうど切れたから買いに来た。そこで先日が勧めてくれた茶葉を買いに行こうと思ってな」
『そうか、ここの茶葉は種類が豊富な上にどれも美味いからなきっとリヴァイも気に入るさ』
リ「あぁ。店内に入った途端に茶葉の香りがすげぇからな。まだ茶葉を見ていなくても美味しいと分かるな」
リヴァイはなぜがいるのか気になった
リ「そういうお前は非番なのか?」
『あぁ、私もちょうど茶葉を切らしてな。買い足しに行くついでにここの裏山でピクニックをしようと思ったんだ』
そういうとは横の自分のカバンに目を移した
リ「どうりで大荷物だと思ったらそういう事か」
『あぁ、最初は気分転換をしようとしたんだが、準備をし始めたら楽しみになってしまってね。つい大荷物になってしまった。』
リ「ピクニックなんて俺はやった事ねぇからな。良さは分からねぇな。」
『フフ、そうなのか。勿体ないな、実に癒されるぞ。…君が良ければ一緒にどうかな?』
はどうせならリヴァイと行きたいなと思い誘ってみた
リ「…それは命令か?」
リヴァイはに問うた
『いいや、命令ではない。友人として誘ったまでだ。』
リ「…そうか、悪くねぇな」
リヴァイのその返答を聞いたはとても嬉しそうに笑った
『!楽しみだな』
リ「…フッ、そうだな」
リヴァイはその笑顔につられ微笑んだ