第3章 出会いの章
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「お前がカエデ…よく来たな。四代目風影の羅砂だ。」
「初めまして、風影様のことは聞きました。私の父の、お兄様だとか。」
「ああ、…暫くここに滞在すると聞いた。何か質問があれば、テマリとカンクロウに聞け。」
「テマリ、カンクロウ…?」
それってアレですか、姉上兄上ですか??という疑問をよそに、風影様は二人をを呼び、部屋に案内しろ、と命令された。
正直、子供の頃…と言うか、中忍試験前の二人の姿とかあまりしらんくて。
めちゃくちゃ可愛いのな!!!特にテマリ!!!!
え、え、コレは可愛い、めちゃカワ。
「こっちだ。案内しよう」
「ありがとうございます…」
「お前俺らの従兄弟か?」
「あー、多分?」
何だそれ、おかしいじゃん?と言って笑い飛ばすカンクロウに、自己紹介がまだだったと改めてこちらを見てくるテマリ。
「私はテマリだ。三代目風影の長女だよろしくな。」
「俺はカンクロウ。テマリの弟だ」
「…もう一人弟がいてな、カエデの従兄弟はそれで全員だ」
「ああ、そうなんですか…私は秋野カエデです。よろしくお願いします」
「従兄弟なんだ、敬語はよせ。私のことは…そうだな、テマリ姉さんでいいぞ!」
「え!?」
思いがけない申し出に大声で驚く私に、平然と、なんだ?だめか?なんて聞いてくるテマリ。
いや、ダメではないけど…。いいんスカ!?テマリ姉さん!?!?
「それなら俺もカンクロウ兄さんで!」
「お前は兄さんって感じじゃないだろう」
「な、!よ、呼ばれてみたいじゃん!」
ワーギャー言い合っている二人に、思わず笑みがこぼれてくる。
「わかった。これからよろしくね、テマリ姉さん、カンクロウ兄さん!」
ニッと笑顔を見せて、言うと、二人共嬉しそうにしてくれて。
なんとなく、シバが私を姉さんと呼び出した頃のことを思い出してしまった。
なんか、もうすでに懐かしいよ…
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