第3章 出会いの章
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案内された部屋に入り、荷物をおろしてベットにダイブする。
「はあ…私の両親って、何者なんだろ……ってか、この部屋広いな…」
一人部屋だとは思えない広さに、少し驚きつつも、きれいに整った部屋に感心する。
部屋の奥にはベランダのようなところがあり、夜にでもそこから空をみあげてみようか、などと空想に浸る。
でも、ここに来たならとりあえず我愛羅と仲良くなりたいところだよね。
それに、口寄せ獣のことも考えておかないと…
やることがまだまだ山積みだ…と頭のなかで整理しつつも、8歳のまだ小さな体では木ノ葉から砂への移動は中々体にきたようで。
私の意識はゆっくりと、ゆっくりと沈んでいった___。
次に私が目を覚ましたのは、もうだいぶ夜がふけっている時だった。
結構な時間寝ていたため、もう一度眠り直そうとは思えず、ベランダに出る。
「…砂漠地域の夜は寒いな…」
カーディガンでは防ぎきれない寒さがあり、少し身震いをする。
「探したぞ」
「…え、?」
バサリと音がして、気配のなかった後ろから声が聞こえ、反射的に振り向けば…
そこには、黒に赤い雲が描かれたマントを付けたイタチさんがいて。
どうしてこんなところに?なんで居場所が分かったの?探してたってなんで?ここにいたら危ないんじゃ?もう暁に入ったの?
そんな疑問が次々と出て来るにも関わらず、声に出なくて。
「…久しぶりだね、イタチさん」
貴方はここに、現れてもいい人___?
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