第1章 始まりの章
、
「何一人で先行ってんだよ!」
森についてしばらくたち、手裏剣の修行をしていた時。
肩で息をしながらほっぺたを膨らまして拗ねるシバが、お弁当をもって追いついてきた。
秋野シバグリ。私の弟。
双子ではないけど、同じ学年の弟。
ちなみに少々シスコン気味。
昨日までは考えなかったけど、私の誕生日夏でシバの誕生日秋だし、絶対姉弟じゃなくね?
なんならシバの髪はお父さんに似た栗色で、目はお母さんに似た焦げ茶。
私の髪は赤で、目もどちらにも似ていない。
…拾ってくれた…ってこと、かな。
赤の他人の子を我が子のように育ててくれている。
お父さんとお母さんには感謝しかないな…
「おい!聞いてるか?…大丈夫か?」
「…あ、ごめんボーっとしてた…」
いろいろ考えててシバの言葉を無視していたことに気づく。
今までただの友達みたいに思っていたけど、今なら分かる。
この子、銀◯の沖◯総悟に似てる!かわいい!!!!
総悟似のシゲは困ったように笑いながら
「カエデみたいなドジっ子は忍者になるのに苦労するぞ?」
なんていうもんだからかわいいの渋滞しかなかった。
「私だって大切なものくらい自分で守れます!」
「ははっ!じゃあドジっ子忍者はオレが守ってやるよ!」
あゝもう可愛い。
二カッと眩しい笑顔を向けてくるシバは、我が弟ながら超絶可愛い。
姉に萌えられているとか知ったらキモがられるかもしれないし、それは心が持たないかバレないように笑顔でありがとう、と言った。
その後の少し照れているところがまたかわいい。
ほら修行しよ?、そういい手裏剣を手に持ち、私は修行を始める。
シバもつられて修行を始め、その日は日が落ちるまで修行した。
--------------------
【主人公 メモ】
・主人公は、シスコンの弟がいるらしい
・主人公は、弟と血が繋がってないらしい
・主人公は、ブラコンらしい
、