第2章 旅立ちの章
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「シカクさん、鹿の角、顕微鏡で見てみてもいいですか??」
「おー、好きにしな、にしてもカエデちゃん、ようやく鹿にど突き回されなくなってきたな」
「あはは、流石に毎日のように通ってるから、覚えてくれたんですかね…?」
私はもう誕生日が過ぎて、8歳になっていた。
火影様に、暗部の手配ができ次第、口寄せ獣との契約のたびに出ていいと言われた。
なぜ暗部がついてくるのか、それは、私に医療忍術を教えてくれる人の元へ連れて行くためだという。
なんでも、色々なところを転々としているらしく…私が契約でき次第場所を確認して向かえるように、だそうだ。
シカクさんには色々なことを教わった。
以前よりもチャクラコントロールが上手くなった。
まだサスケには一度も負けてない。
私は、着々と旅立ちの準備を進めていた
「カエデちゃん、少し、話があるの。」
「お母さん…?どうしたの…?」
ある日の夜。シバはもう寝ていて、私も寝ようと就寝準備をしていた頃。
お母さんが何時になく真剣な顔で私を呼んだ。
少し眠たい目をこすりながら、リビングに行くとそこには真剣な顔をしたお父さんもいて。
なにか、ただ事ではないことが容易に理解できた。
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