第2章 旅立ちの章
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イタチさんと会ってから少し経ち、私は勉強と修行の日々を送っていた。
今は夏。私は、この季節ににうちはの事件があると踏んでいる。
覚えている限りのものから推測した、から確かではないけど。
気温が高くなってきてから、毎日サスケの家に行き、サスケと共に修行した
あの日から、イタチさんは私に会うたびに頭を撫でてく
れるようになった。
ときには、ものすごく辛そうに、ときには、ものすごく優しく、頭を撫でてくれる。
私はいつも、イタチさんがどんな表情をしていても、ニコニコと嬉しそうにした。
一度、辛そうなイタチさんを見て心配した時、イタチさんは感情を隠して綺麗に笑って見せてきたから…私は何も知らないふりしてニコニコするようにした。
辛そうな顔は見たくないけど、偽物の笑顔なんかいらないから、だったら辛そうな顔がいいって思ったのだ。
あれから、ずっとイタチさんを助ける方法を考えていたけど、何も思いつかなかった。
私が代わりにうちは滅ぼすか?そんな実力、まだない。
クーデターを止めればいい?どうやって?
ダンゾウにやめるよう頼む?そもそも会えないでしょ。会えたとして、やめてくれるような人じゃない。
ほら、八方塞がりだ。いくら考えたって、何も思いつかない。
いっその事、IQ 200を頼ろうか、とかも考えたけど、アイツは原作の結構重要なサブキャラだ。サブだけど、他のサブよりも重要なサブだから。
そんなやつを頼るのはダメ。絶対ダメ。
頼るなら、バカだけど未来見れるシバとか、同じ境遇のレイとかだろう。
原作キャラを頼るのは、絶対しない。と決めている。
ほんと、どうしようか…
「ねーさーん!なんかさなんかさ、俺の天眼の時の目って姉さんの目に似てない??」
「あー、確かに私の目は緑だけど、シバのほうがずっと綺麗な色をしているよ」
そうかなぁ、と納得のいかない顔をするシバに、笑いかけ、頭を撫でてやる。
そうすると嬉しそうにニコニコと笑うからイタチさんもこんな感じなのかな、と思う。
そして結局、また最初の悩みに戻るのだ。
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