第2章 旅立ちの章
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翌日。
結局一晩たっても全然思いつかないし。
「これからあなたに、こんなことが起こります」って言えってか??無理だわ!
そんなことを考え、朝ごはん食べて、学校行って、放課後になって。
一日中考えても、なんて切り出そう、とか。何を話そうって思い悩んでいた。
気がついたら奈良家の研究室に向かう時間になってて。
急いで支度をして家を飛び出した。
「よ。そんなに慌ててどうしたんだよ」
「え、あ、シカマル。迎えに来てくれたの??」
「ちげーよ。今日は研究室空いてねーんだ」
「あー、そっか。ありがとね」
じゃあどうしようかなー、なんて考えていると、「せっかくだから付いてこい」と言われる。
返事も聞かずにスタスタ歩き出すシカマルに、「ちょっと待ってよ」と追いかける。
どこに行くんだろう、とシカマルの顔を盗み見るも、いつもと変わらないだるそうな顔。
諦めてシカマルに付いていく。
「ここだ」
階段を登り、建物の上に着くとシカマルはそう言った。
「ここって…?」
「俺のサボりスポット。」
「…確かに、昼寝にはいい環境…。」
風が気持ちいい。
日当たりもよく、茶屋についているような畳式の長椅子もある。
長椅子にはパラソルが付いており、いい感じに日陰ができている。
長椅子も大きく、大人が3人程度横になってもイケそうだ。ギュウギュウだろうけど。
昼寝ができるいいところ。環境が揃いすぎていて、さすがはシカマル、と感心する。
もはや感心に値するよね、コレ。
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ちなみに、コレはシカマル落ちではありません。
落ちはまだ未定ですのであしからず
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