第2章 旅立ちの章
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「…すごい…転生術とかもあるんだ…」
シカマルが案内してくれた奈良家の研究所には、沢山の本があって、たくさんのレポート用紙のような物があって、たくさんの機材があるところだった。
とりあえずは本を読ませてもらおうと本棚に近づくと、難しそうな本がたくさんあった。
結構勉強してきたと思ってたけど、まだまだ足りないみたいだ。
難しい本の中でもまだ自分が読めそうな本を手に取り、パラパラとめくる。
瞳術のことや、一族の秘伝忍術が記された本のようだった。
陰陽遁の話に似たものもあって、おもしろい。
どんどんページをめくっていくと、医療忍術についての項目もあった。
「掌仙術…それが基本の術か…『必要以上のチャクラを流し込んだら対象が昏倒してしまう。』…?加減が難しそう…だな…」
「随分と勉強熱心だな」
「…っえ、あ…いや、そんな…」
ふむふむ…と本を読み進めていると、近くにジュースを持ってきてくれたらしいシカマルのお父さんが。
本に集中していて全然気が付かなかった。
未だにシカマルのお父さんの顔を見ると顔が暑くなる。
羞恥心に似て非なる感情が自分を埋め尽くすのがわかる。
シカマルのお父さんは、私の近くにジュースの入ったコップを置き、向かい側に腰を下ろす。
「聞いてたよりも随分と子供らしいな」
「え…?あ、そう、ですかね?」
「ああ、子供は人見知りするからな」
「ああ…そう、かもしれません。」
今のコレは人見知りしていたのか。そう思うと少し赤みが引いた気がした
「よいしょ…っと、親父、持ってきたぞ」
「お、ありがとな」
シカマルが大きなダンボールを持って来た。
シカマルのお父さんは、そのダンボールから一つの本を取り出した。
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