第2章 旅立ちの章
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今日。
奈良家秘伝の漢方を見せてもらえることになった。
いやもうホント楽しみで仕方ない!!
「いやー、ほんとにありがとね!」
「親父に言ってくれ」
オレは何もしてねえ、というシカマル。
本当はそんなことないくせに、そんなことを言うものだから嬉しくて笑ってしまう。
ここだ、とシカマルに案内された建物の中に入っていく。
「おお、いらっしゃい。ゆっくりしていきな」
そこには、シカマルと同じ髪型をした、ダンディーな人がいた…。
「あ、えと、秋野 カエデです…お世話になります…」
シカマルに似てるから、お父さんなのはすぐにわかった。…けど。
…想像以上にイケメンじゃあ、ありませんか???
正直、サスケとかよりも断然タイプだ。
「親父、こいつ医療忍術覚えたいらしくて、資料とか諸々読みたいらしいんだけど、渡していいか?」
「ああ、好きに見ていきな。わかんなかったらいつでも質問していいからな」
な、お嬢さん…と言うシカマルのお父さんは、こちらに笑顔を向けてくれていて。
その笑顔を見て急に体温が上がるのがわかる。
…何だこれ、何だこれ。
きっと真っ赤になっているであろう顔を隠すことも、真っ赤な顔を見てシカマルがどんな顔をしているのかも考えられず、ただただ頭が真っ白になった。
……シカマルのお父さん、イケメンすぎやしませんか???
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