第2章 旅立ちの章
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「おはよー!」
「おはよ〜、ねえ聞いた?」
__レイくん、家の事情で里外での修行だって〜
…次の日、当たり前のようにレイは学校に居なかった
サスケの隣には、黒髪の端正な顔立ちをした男の姿はなく、いつもクールにすました顔をしているサスケは、どこか寂しそうだった。
「なぁ、カエデ。昨日の話って本当はこの話だったんじゃねえの?」
「んー?この話って?」
「いや、だからよ…」
うーん…と考え込むシカマルに、へらりと笑ってごまかす。
「ああそうだ、来週お邪魔してもいい?シカマルのとこ」
「…ああ、伝えとく」
なにか言いたげなシカマルを黙らせ、いつものように髪を結ってもらう。
今日もまた、いつもの日々が始まる……でもそこに、レイは居ない。
そう思うと、どうしても寂しいという気持ちが出てきてしまって。
これじゃあ忍者失格だなぁ、と自称気味に笑った。
レイが修行に出て数日が立つ。
あれから毎日サスケと修行するようになった。
シバは相変わらずサスケに殺意むき出しで止めに入るけど…
まあ、無視してやってる
私は今まで以上に本を読み、くノ一としての心得を全て暗記し、一つ一つ理解を深めていった。
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