第2章 旅立ちの章
,
「まず一つ目〜…サスケのお兄さん、イタチさんに会わせてよ。」
目を大きく開けて驚くサスケを見てまた笑う
「なんで、兄さんに会いたいんだ…?」
「一回話してみたいだけ。そんで、どんな修行してたか〜とかそんなのを聞きたいの〜!」
「そんなのオレに言って聞き出せばいいだろ!」
なんで兄さんに会う必要があるんだ、と少し警戒するサスケに、ここにもブラコンいたわ〜なんてのんきに考える
「サスケから聞いたって意味ないでしょ。私より弱いんだからさ?」
ニヤリ、と少し挑発してみる。
…だって、戦ってるときのサスケのドヤ顔がうざかったから。
サスケからは、はっきりとイライラした様子が伺える。
「……ッチ、二つ目はなんだ」
「二つ目は、私と明日から一緒に修行しよう?」
とは言っても数年しか出来ないけど。なんて心のなかで呟く。
サスケは目をまん丸くして驚いた。
きっとサスケ寂しいんだろーなーって思って誘ってあげたあのに、何だその顔は
ちなみにシバは目に見えてガーンと落ち込んでいる。理由なんて知らない←
「オレの修行はきついぞ」
「サスケって私よりきつい修行して私に負けてんの?」
ジト目でそう言ってやると、ウグッと変なうめき声をあげて悔しそうな顔をするサスケ
そんな姿がたまらなく可愛くて、ついクスクスと笑ってしまう
「…チッ…そんなに笑うな。…約束は守る…明日、同じ時間に此処に集合な」
恥ずかしそうに顔を赤くして、もうほんとに恥ずかしかったのか…早口でそう言ったサスケは「じゃあな」と言って帰ってしまった
女子に負けたくないお年頃だったかな…なんて思いながら、土遁でボコボコした地面を直していく
ようやくこちらに来れたシバの顔は顔面蒼白
「カエデ!カエデ!大丈夫??怪我ない??サスケに何された??」
ワタワタとこちらに走って寄ってきては、「大丈夫?大丈夫??」と聞いてくるシバに、ニコリと笑って「帰ろっか」と言ってやると、シバは不思議そうな顔で頷いた
ねえ、レイ?
あなたと離れても、私はもっと強くなるから。
だからいつかきっと、一緒に大切な人達を、守ろうね…___
行ってらっしゃい…
,