第2章 旅立ちの章
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レイと話した昼休みの後。
例のごとく女子に囲まれた。
元々考えてあった嘘を適当に話し、そのまま席に着く。
「相変わらずレイはモテてんな〜、羨ましい限りだぜ…」
「あらそれは意外。シカマルはモテたい願望なんてないと思ってた」
「モテたいなんて思わねーよ。イケてないやつが何したって無理だろ」
それ、この時から言ってたのか…私的にはイケてる部類に入るけどなあ…
なんて思うも、多分否定されるから言わないでおく。
「ああそうだ、親父が来週あたりいつでも来いって。」
「あ、ほんと?じゃあ日にち確認してお邪魔させてもらうわ。」
シカマルのお父さん…優しい人だなあ、としみじみ思う。
…あ、仲良くなったら…将棋教えてもらえるかな…?
放課後、サスケとの待ち合わせ場所に行く。
シバがどうしてもついてくるというから、連れてきた。
「遅かったな」
「ごめんごめん、シバがうるさくてさ」
「ちょ!オレはカエデを守るために!」
シバがいる事に気が付いたサスケは、めんどくさそうに顔を歪める。
「まあとりあえず、始めるぞ」
「はーい。ルールは授業と同じね。どちらかがギブアップしたら終わりってことで…」
そう言いながら、サスケと一定の距離を保ち、シバに始めの合図を頼む。
「じ、じゃあ…始め!」
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