第2章 旅立ちの章
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「カエデ、話がある。」
「え。」
次の日。朝いつものようにシバと登校してシカマルに髪を結って貰っていた時。
急に辺りに影がさしたと思ったら目の前にはレイが。
皆さん忘れているかもしれないけどレイは顔が良くて、サスケと人気を二分している人間でして。
レイも鈍感じゃないからそのことをよく理解してて、前世女子のレイ様は女子の習性をよく分かってらっしゃるから学校で話すことはなかったのに。
今、目の前で。話がある???
混乱する頭で周りの気配を察知するのに全神経を集中させる。
ただ純粋に驚いている人もいれば、怒りを露わにしている人もいる…
ん??怒り露わにしてるのシバでは…?
バッとシバの方を向くと、シバの顔がとんでもないことに。
上からシカマルが動くな崩れる!なんて言ってるけど驚きすぎて手動いてなかったやつが何言ってんだ。
そんなやり取りを見てなお無表情を貫くレイ。
お前そんなクールキャラじゃないだろ。
そんなレイの反応が気に入らなかったらしいうちの弟は、ガタリと音を立てて立ち上がった
「おまえ。カエデに告白するつもりか!?!?」
とてもとても大きな声でそんなこと言うもんだから、ほら、レイ派の女の子の目線が痛いなぁ、ホント勘弁して…
周りも一瞬にしてざわつき始め、ヒソヒソ話したり、たまに聞こえるキャーという声はサスケ派の子が妄想してテンション上がったんだろうな。止めてくれ。
周りの反応にか、シバの相手にかわからなけどものすごく嫌そうな顔をするレイ。
「はぁ、なんでそんなことになる。話があると言っただけだ。」
「話して告白だろ!?」
「なぜ告白一択なんだ。」
「なんでってそんなの!カエデはめちゃくちゃかわいいか…ぐへっ!!」
シバのシスコン発言がめんどくさくなりそうだからシカマルに手早く髪を結ってもらい、終わった瞬間にシバを思いっきり殴って地面に埋めた。
後ろでシカマルとチョージが引いてるのなんて知らない。
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