第1章 始まりの章
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「…い!おい!おい起きろ!カエデ!」
体が揺さぶられている感覚がして、薄っすらと目を開ける。
「…ここ、…あー、シカマルの家か。」
寝起きでぼーっとする頭が、だんだん冴えてくる。
私はこの感覚があまり好きではない。叶うなら、あと二時間くらいは寝ていたい…
ここは人の家だし、そうも行かないので渋々起き上がる。
「…はよ、シカマル」
「おー、オマエ全然起きねーのな」
「…よく言われる…」
ぐぐーと伸びをして、借りた布団をたたむ。
「着替えはここにあるから、着替えたらリビング来いよ」
場所はもう分かんだろ?と言われて、こくん、と頷く
部屋を出ていくとき、シカマルが呆れた顔して「大丈夫かよ…」なんてぼやいてたのは知らない
シカマルに借りた服から昨日私が着ていた服に着替えて、シカマルの服をたたんでおく。
お世話になったんだし、これくらいはしないと。
………私の服からシカマルの臭いがする…って、私は変態かっ!!
誰かに見られたら恥ずかしいどころじゃない。
…バカなことしてないで、早くリビング行こう…
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【主人公 メモ】
・主人公は、朝に弱い
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