第1章 始まりの章
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只今お風呂に居ます。
………うん。おかしい気がする………。
いやさ?色々興奮要素がありすぎて無理!なんて声に出して言えないじゃないですか?
それにさ?ふつーの断り文句出てこなくてさ?しょうがないよね、これは。
シカマルの家はなんていうか広くて、落ち着く雰囲気の家だった。
それは浴室も例外ではなく。
めちゃ広い。でも安心する…なにこれ不思議。
なんだか普通に長居してしまいそうなので頭と体を洗ってお湯に浸かる。
…あ、これは、アレだからね?
入る前、渋ってた私にシカマルが怖い顔で、
「いいから入れ。お湯にも浸かれ」
って言うからだからね?変な意味は無いからね??
なんて変な言い訳をして、はあ、とため息を吐く。
何変なことで言い訳してるんだか。…馬鹿だなあ、私。
仲のいい親子を見ると、またホームシックになるなんて。馬鹿だ。
はは、と自傷気味に笑い、もう上がろう、と立ち上がった。
浴槽を出ると目の前に着替えとタオルがあり、コレを着ろという意味なのが見て取れた。
…明らかにシカマルのもの。
まだシカマルと体格差はないので、普通に着れる。
…何年かしたらこの服がぶかぶかになるのか…
なんて、変な妄想をして頬がニヤける。
……ダメだ、コレ普通に変態や。……やめよう……
さっさと着替え終わり、シカマルとシカマルのお母さんにお礼をいうべく、脱衣所を出た。
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