• テキストサイズ

緋色の忍 ~NARUTO~

第1章 始まりの章





 着ている服を絞りながら家を目指して歩く。


 まだこの時期は夜が寒い。


 コレは完全に風邪引くわ…なんて苦笑していたら、



「おい、そんなびしょ濡れでどうしたんだよ?」



 なんていうよく聞く声が後ろからして、振り向く。



「…シカマル…」



 そこには思っていた通りの人が居て。


 ポケットに手を突っ込んで呆れた顔をして立っていた。



「修行してたら池ポチャしたの。」



 はあ?と眉を寄せるその姿は、どこか、さっきまでの不安というか、もやもやした気持ちを振り払ってくれた、そんな気がして少し笑みをこぼす。



 …あれかな、ホームシックにでもなってたのかな。


 シバとお父さん見て、血のつながりってやつを羨ましいとでも思ったのかもしれない。



 まあ、いつも通りなシカマル見て、変な不安なんて消し飛んでしまったけど。



「とりあえず、そんなカッコじゃ風邪引くだろ。お前ん家まだ歩くし、俺ん家寄ってけ」



 すぐそこだから、と言ってスタスタ歩き出すシカマルに、少し驚く。



 まあ、あれかな、『めんどくせーけど、びしょ濡れの女をほっとくわけにはいかない』ってやつかな。



 そんなこと思いながら、シカマルの優しさに感謝してついていった。



--------------------

【主人公 メモ】

・主人公は、“ホームシック”になっていたらしい



/ 85ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp