第1章 始まりの章
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シカマルの髪の毛を結うブームは中々長く続き、本当にいろいろな結い方をしてくれる。
女子にも大人気で、自分もやってもらいたいという女の子達が居るものの…
朝以外は基本寝ているかナルトたちといたずらしているかで話しづらいらしく、シカマルに頼んでくれと言われることが多くある。
「シカマルさあ、めんどくさがらないで皆にもコレ、やってあげればいいじゃない。」
「女はめんどくせーんだよ」
「それを女に言うな。」
何なんだコイツは。全くもう。
ま、自分で声をかけたらやってくれるんだろうけどね。
シカマルはなんだかんだで優しいからね。
いつものようにシカマルと馬鹿な会話をして、いつものように授業を受ける。
最近は予習をするようになって正直、授業は復習程度にしかならなくなってきている。
まあ、復習も大切ではあるんだけれど。
「んんー、今日も一日疲れた~!シバ、早く帰って修行しよ!」
「おいそれ言ってることおかしくねぇか?」
「おかしくないわよ。早く強くならなきゃね。」
「今はもういいだろ…」
シカマルが後ろでサスケにも勝ったんだからよ…なんて言っていることは気にしない。
さっさと片付けをしてシバの手を取り、シカマルたちに明日ね~と挨拶をして廊下に出る。
「今日はなんでこんなに急いでるのさ?」
「ふっふっふ…だって、今日からでしょ?
お父さんがシバに修行つけるの」
私がそう言うとわかりやすく驚くシバ。
あゝもう、コイツはほんとに可愛いな。
なんて考える私も、なかなかのブラコンかもしれないけれど。
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【秋野家 メモ】
・秋野姉弟は、お互いブラコン&シスコンらしい
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