第1章 始まりの章
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「シカマルって器用なんだな…」
「すっげースッキリしたってばよ!」
「さすがシカマルー」
ラーメンを頬張ってたナルトやキバ、チョウジにも好評そうで、髪を伸ばすのもいいかもしれない、なんて考える。
「…あれ、でも待って。私やり方わかんないし、不器用だから自分で出来ない!」
「あ?そんじゃあ毎朝やってやるよ」
シカマルの発言に少し驚く。
でも、私以上に反応したやつが居て。
「ちょっと待とうかシカマルくん?
今すぐ結い方を僕に教えろそして毎朝僕が結う!」
「あーもーめんどくせぇ。今、他に髪長いやつ居ねえだろ。明日俺が結ってるの見て覚えろ」
シカマルがそんなことを言うから、毎朝結ってくれるってのは単に気まぐれだったんだ…と少し残念に思う。
まあ、前世最大の推しに毎朝結ってもらえるとかただの私得でしかないけど。
そんなこんなでワイワイとラーメンを食べ、皆と別れた。
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「カエデはさ、シカマルが好きなの?それだったら僕、頑張って応援するけど!」
帰り道
シバは急にそんなことを言いだした。
シカマルが好きかなんて聞かれたら、そりゃあ好きだけど。
シバが言っているのは恋愛的な好き。
シカマルをそんな対象に見たことはないなあ、だって、推しだし。
「シカマルは最初に友だちになってくれた、大切な友人だよ。それ以上でも以下でもない。」
そう言うと、シバはそっか!とにっこり笑顔になった。
シバのシスコン度合いも中々すごいことになっている気がする。
…それにしても、この物語はBORUTOまで続く。
もしその時まで私が生きていたならば、誰かと恋に落ちて結婚しているのだろうか。
それとも、結婚せずにバリバリ仕事しているのだろうか。
正直恋愛に興味がわかないのは、まだ小学1年生の年齢だからなのだろうか。
それとも前世の記憶があるから精神年齢が高くなっているとか?
まあ別にどちらでもいいんだけれど。
あまり頭の回転が速い方じゃないのに、色々考えるのは少し頭が痛くなる。
とりあえず家に帰ってすぐに修行に向かい、レイに相談でもしてみようか。
傾く夕日を見て、また感傷に浸っていた
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