第1章 始まりの章
、
…あれから数ヶ月
私はなぜか、女子に囲まれていた
………いやなんで??
「ねえカエデ?どうやってサスケくんを倒したの??」
「確かにカエデは女子の中で一番強いけど…サスケくんを倒したのはわけがあるはずよ!言いなさい!!」
、
……遡ること約一時間ほど
体術の実践訓練にて。
私の相手はサスケだった。
簡単に言うと…まあ、数ヶ月前の決意を達成してしまい、女子に囲まれているのだが
初めてフラグ回収したよ。まじで
まー、あれですね。相手がサスケだとわかった瞬間回収する気はしていたけれども
もうすぐアカデミーに来て一年が経とうとしている私達の今回のルールは、忍具なしで忍術ありの組手だった
正直、普通の組手で一度も勝ったことのないヒナタとやる気だったのだが、相手はイルカ先生が決めるとかでサスケになったのだ
対立の印を結び、お互い真顔で見つめ合う
イルカ先生の始めの合図で間合いを取り、ただの分身に見せかけた影分身を使い、チャクラを練って思いっきりサスケのところの地面を割った
足元が崩れ、ふらついたサスケに一気に詰め寄り、絞め技をかけた
言ってしまえばこれだけ
本当にこれだけなのだ
まあ、さすがうちはと言うべきか、絞め技はしっかりとはまらなくて、イルカ先生の止めの合図で終了したから、もしあのまま続いていたらきっと抜けだされて逆に締め上げられていただろう
絞め技かけても抜けられたら意味ないもんね。正直体術が一番苦手だから、もっと修行しなければ
まあ。そんなこんなでサスケに勝った私に待ち構えていたのは、女子、の中でもサスケ派の子たちからの質問攻め
ちなみに女子の中でもサスケ派とレイ派があるらしく、二つの派閥は熾烈を極めている、らしい
「今回勝ったのは本当にタイミングがよかただけだから…次はこうは行かないと思うから、もっと修行しなくちゃね!」
ニカっと笑い、そそくさとその場を離れる
私は結構両派閥の女子たちと悪い関係を持っているわけじゃないから案外すんなりと引いてくれて助かった
この状態でレイと毎日二人で修行してるってバレたら私死ぬな…なんて考えながら席に着く
隣にはいつも通り、シカマルが居る席に
、