第1章 始まりの章
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あれから数ヶ月。
レイとは学校では話さないものの、午後に毎日一緒に修業をするようになった。
シバには、いつも何やってんだ~とか、オレも一緒に修行する~とか…
シバはシスコン気味なところがあるから承諾はしないんだけどね…
今日は、いつも一緒に登校しているシバが珍しく一緒に行けない、とのことで一人で登校していた。
「あ、おはようカエデちゃん」
一人寂しく歩いていると、最近良く話すようになったヒナタと偶然会った。
「おはよーヒナタ」
「珍しいね、1人で登校なんて…」
「まぁね、なんか今日シバが急いでてさ、」
「シバくんが…」
珍しい、といった表情をするヒナタに少し笑いをこぼす。
レイとは、前世の話をする時に「前」という言葉を使う。
それと同じ言葉を使うとしたら、
『前の親友は、みき。
今の親友は、ヒナタ。』
ヒナタには、そう思える何かがある。
ただ単に、私がヒナタのことが好きなだけ、なんだろうけど…
ヒナタといつか、本当に親友になりたい、そう思う。
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【主人公 メモ】
・主人公は、ヒナタと親友になりたいらしい
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