第1章 始まりの章
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心を荒ぶらせながらも仲良くシカマルと話をする。
「オマエの髪、真っ赤だな。」
「これ生まれつきなの。隠れんぼするとすぐ見つかっちゃうんだよ?」
「ははっ、困った長所だな」
「え、長所?」
忍として、敵に見つかりやすい目立つ髪色。
ホントは女の子だし、髪伸ばしてアレンジしたいけど、目立つからボブくらいの長さにしている。
そんな私の髪は、長所よりも短所、と言われる方が多い。
長所だなんて、初めて言われた。
どこが長所なのだろう?と疑問に思っていると、シカマルはさも当たり前のように言った。
「こんな綺麗な髪持ってるなんて、長所だろ?」
「え…あ、あ~そう、かな?ありがと~」
ヤバいヤバいヤバい!!!!!
え、何口説いてんの?え、ほんとに五歳児?え、ほんとに同い年?
もうすでに女の子の扱いわかってます的な?
確かに原作読んでもアニメ見てもコイツ紳士や好きってなっては居たよ??
この歳からわかってるって何?才能?一種の才能なの??
いやマジその後の私の反応ただのコミュ障な??
ほんとシカマル、恐ろしい子…!
ただ純粋に恥ずかしくて顔が暑い。
ああああ、シカマルめ…
なんだか顔を合わせづらくて、前を向く。
ほぼみんなもう席についていて、教室に入ってきた最後の子を目が合う。
「みき…?」
それは、思わず口から零れた
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【主人公 メモ】
・主人公は、今世もシカマルが最推しらしい
【シカマル メモ】
・シカマルは、子供の頃は素直らしい
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