第1章 嘆きの声
「はーやっと着いた」
「なんで俺まで一緒に行くんさ!」
「仕方ないですよ。コムイさんに途中でラビと合流しろって言われちゃったんですから」
あんのシスコン野郎!とラビが叫ぶのを尻目に、アレンは荷物を持ち駅を出た。
目の前には、のどかで平和そうな村が見えている。
「ほら、ラビも早くしてください。ファインダーのケビンさんが来れなくなっちゃったんですから。僕らだけじゃワグナーさんのところへ辿りつけるかどうか怪しいです」
ラビに荷物を手渡しながら、アレンは地図を見た。
村の一番端にあるというサポーターの家は、迷子になる天才のアレンには辿りつけそうもない。
「あれ、ケビンこねぇの!?なんでさ!?」
「他で任務をしているエクソシストのゴーレムが壊れたらしくて、急遽そっちに向かいました。さっ、行きますよ」
「あいあいさー」
とりあえず村へ向かおうと歩き出した時、
「教団の方ですね」
後ろから、若い女の人の声が聞こえた。