第2章 黒の教団へ
あの後、メリッサは涙を拭いて「この服を着替えてもいい…?」と眉を下げて笑った。
そして今リナリーは、メリッサの部屋の扉の前で、着替えを待っているところだ。
凄く強い人だ。自分がもし同じ立場なら立ち直ることができなかっただろう。
「今からヘブラスカの間…か」
先に教団に帰って来たアレン達に聞いた話では、適合したばかりとは思えないほどイノセンスを使いこなしていた、らしい。きっとシンクロ値も高い。
「ごめんなさい、お待たせしました」
黒のブラウスに足のラインが出る白のスキニー。履いているのはシンプルな黒い靴だ。先程の豪奢なドレスを着ている時とは全く印象が違い、仕事のできる美人のイメージだ。
改めて、本当に綺麗な人だと思いながら、「ううん。じゃあ行きましょう」と笑った。