第2章 黒の教団へ
リーバーとコムイが2人揃ってモニターを覗く。
映し出されているソレを見て、リーバーが苦々しく呟いた。
「…いつからウチは舞踏会の会場になったんだ?」
モニターに映っているのは、金色の長い髪が印象的な少女だった。
いや、少女という言い方には語弊がある。正確には、少女と淑女の狭間ぐらい、といったところか。
彼女が身につけているものは、上品で落ち着いた青色の…かなり豪奢なドレスだ。上流階級でも滅多に見られないような代物だろう。
科学者である彼には知ったことではないので憶測だが。
「ついにうちのゴーレムも壊れましたかね。それか、あの娘がパーティーまでの道を間違えたか…」
「いいや?ゴーレムは正常だし、彼女は道を間違えちゃいないよ。それに…ほら、ここ」
コムイが指差した先には、まるで娘を案内するかのように飛ぶ、金色のゴーレム。
「ティム・キャンピー?!ってことはつまり…この娘が…」
「そう。彼女がメリッサ・ワグナーだよ」