第1章 嘆きの声
「さすがにっ!多くねぇかこの数!」
槌でアクマを破壊しながら、後方の屋敷を見る。
アレンはレベル2に最後のトドメを刺した後、ラビと同じように屋敷を見つめた。
「でも早く終わらせないと…!メリッサのイノセンスは即戦力にはならない…っ!」
アレンの言葉に同意しようと口を開いた時、いつの間にか暗くなっていた夜空で何かが光ったのが見えた。
そしてソレの正体に気づく。
「―――ははっ!」
「どうしたんですラビ?頭でもおかしくなりましたか」
さりげなく辛辣なアレンの言葉に、ラビは満面の笑顔で返す。
「すげえ即戦力になりそうさ」
月をバックに降ってきた彼女の右手に握られた鎌が振り下ろされ、アクマがひとつ破壊される。
バンッ!というアクマの破壊音と煙が、地上に降りた彼女の金色の髪をふわふわ揺らす。
アレンとラビが見た三度目のメリッサの笑顔は、熟練のエクソシストを彷彿とさせる不敵な笑みだった。
「お待たせ」