第1章 嘆きの声
ぱたぱたぱた、の羽の音。
ふいに私の目の前に、金色のゴーレムが現れた。
この子、確か…クロスのおじさまが持っていた、
「ティム…キャンピー…?」
ゴーレムはこくこく頷くような仕草を見せ、そして突然私の服の袖を噛み、すごい力でどこかへ連れて行く。
部屋を出て、廊下を進む。
その間も爆発音は続いていて、胸がぎゅっと締め付けられた。
お願い、死なないで。
辿り着いた先は、父さんの書斎だった。
ティムは父さんの本棚をじぃっと見て(?)いる。
ゆっくり、本棚を押してみる。
案の定、棚が動き扉が現れた。
扉を開くと、先の見えない道が続いていた。
「どうして…ここをあなたが知ってるの?」
ティムはそれには答えず、(当たり前だけど)ぱたぱたと道の先へ飛んでいく。
直後、私の脳にまたあの声が鳴り響いた。
「っ…よん…でる…」
この先。
この先にイノセンスがある。
「今…いくからね…」
声は更に大きく、悲しく響く。
「だからどうか…泣かないで…」