第3章 ー巻島裕介の場合ー
「ちょっ、んぁ!あっ!ゆぅ…ッ」
突然再び動き出した裕介の腰にビクッと敏感に反応すれば、振り落とされないようにギュッと首に腕を回して抱きついて。
「後はもう…言葉なんて要らないッショォ!」
「ひぁッ!あ、あっ、んんっ!んぁっ!」
私の腰を掴んで激しく攻め立てる裕介に喋る余裕を奪われて、確実に弱いところを刺激されれば口からは止めどなく甘い声が漏れ。
頭では何も考えられないほど快楽に支配されてしまえば自らも求めるように腰を揺らして。
そんな私に満足そうに笑った裕介の動きはラストスパートをかけるように更に加速していき、その快楽は見えない蜘蛛の巣のように私を絡め取り捕らえて離さない。
「ンン!あっ、あんッ!ゆうすけ、裕介ぇっ!はぁ、あっ!んっ…ふ、あぁ!」
「愛してるッショ…玲香!愛してるなんて言葉じゃ足りねェくらい…」
「んぁあっ!私も、私も…ッ!ハァ、だめ、も…イっちゃう…!」
「あぁ、イイぜ。イけよ…俺の腕の中で!」
「ひゃ、うっ!あ、あぁッ!イっちゃ、あぁあッッ!」
「っく…すげェ、締め付けッショ…!」
確実に絶頂へと促すその動きに翻弄されて、あっという間に追い詰められれば裕介が一段と奥まで突き上げた瞬間弾ける。
意識までも持っていかれそうになりながらも、中に裕介の熱を感じ強く抱き締められると胸が温かくなって幸せな気持ちになる。
「玲香大丈夫かよ…?」
「ん…はぁ、はぁっ…何とか。久しぶりだって言うのに…凄い激しいんだもん…!意識飛ばすかと思った…」
「久しぶりなんだから、激しくなっちまったんショ…それに今日あんなに綺麗なお前見たんだ…我慢なんて出来るわけねェだろ?」
裕介に抱き締められたままドサッとベッドに倒れ込む。
「なあ、玲香。東堂から貰ったワインでも飲むか?」
「あ、飲みたい!東堂くんのチョイスとかまた高そうなのだよね…」
「きっと玲香も気に入ると思うって言ってたッショ」
欲を吐き出しきった裕介の自身は強度を失い、そのまま腰が引かれるとズルッと引き抜かれて。腰にタオルを巻き付けただけの裕介がベッドから起き上がったのを見つめて、私もシーツを体に纏いながらゆっくりと起き上がる。
高校の時から思ってたけど、裕介って腰のラインがエロいんだよね。思わずその裸に釘付けになる…