第1章 始まる音は聞こえない
そんな3人に背後から声がかかる。
「黒崎くーーん、石田くーーん!」
「無事か?二人とも」
井上さんと茶渡くんが
走りながら向かってきた。
「大丈夫だよ。虚は片付いたさ。」
「井上にチャドまで。わざわざ来たのか?」
「石田くんの携帯に知らせがあったのを
きいてたから急いで来たんだ。怪我がなくてよかった!」
「俺も虚の霊圧を感じて来たんだが、
公園の手前で井上と二人で会った時に
知らない死神に止められたんだ。」
「こんばんは朽木さん!」
「井上も元気そうだな。
茶渡、知らないやつとは私の部下で
新しい担当死神だ。」
「そうなのか?
俺らをここに入れてから何処かに行ったぞ?」
茶渡くんの言葉に思案顔をする朽木さん。
「彼奴の事だから心配はいらぬが、
顔合わせが出来ぬな。」
朽木さんはどうやら、
担当死神を僕らに会わせたかった様だが、
あまり気にならなかった。
実力のある担当死神は今まで見たことがないってのも、あるかもしれない。