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BLEACH 叶わない願いをそれでも願う

第1章 始まる音は聞こえない


「助けがいるんだろ、黒崎?」

「はっ!準備運動済ましたとこだ。」

「その割には汗だくだぞ?
死神代行の名が泣くね。」

「いちいちウルセェ奴だよ、本当に」

「……早く倒したらどうだ?お前ら。」

「「わかってる!!」」


ぬいぐるみ姿で隠れてるコンに
つぶやかれてしまった二人だった。



難を逃れた黒崎は、口喧嘩をしながらも
虚の数を減らしていくが、それでもあと少しが減らない。



妙だ、と僕は思った。

虚はこの世に無数にいる悪霊だ。
こちらに対して牙を剥く事はある。



が、僕ら二人を覆い隠す程の数が
一度に襲ってきた事なんて、ない筈だ。

  僕の黒崎に挑んだ勝負の時以外は。




「ちくしょ、やりずれぇな…。
月牙天衝さえ撃てればすぐに終わるんだけどよ。」

「民家が近いと君の技は巻き込んでしまうし、
僕の矢は一点集中だ。何とかするしかないぞ、黒崎。」

「わかってるっつの!」

僕や黒崎の攻撃は強いが、
それだけ周りにも被害が出る為
無闇には使えない状況だった。



何か打つ手をと考えながら
にじり寄る虚にそれぞれの武器を構えた、その時ー。



虚と僕らを包む様に2つの光の柱が現れた。



「な、!」

「これは?!」





「今なら街に影響がない!倒せ‼︎」



響いた声と現れた柱の存在に驚きながらも、
僕らは走り出した。


「いくぜ、石田!」


「ああ。」

黒い刃と光の雨が虚を倒し、
それと共に光る柱も消えた。



さっきまで感じていた妙な霊圧も
一緒に掻き消えていた。
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