第2章 戸惑いこころ
ドサっとその場に腰を落とした。
たぷんと手の中のコーヒーが揺れるが、今はどうでもいい。
本当に、なんなんだろう。
僕の周りにはお節介焼きしかいないのだろうか。
盛大な溜息をついて、脳裏を過るのは昨夜の霊の女の子-千春ちゃんと話たこと。
『あの、いきなりきてごめんなさい…』
『大丈夫だけど、僕に話って言うのは?』
俯いていた顔を上げた千春ちゃんは真っ直ぐ僕をみて話し始めた。
『お兄ちゃん、夕方に交差点で見てたことあったよね?死神のお姉ちゃんといた所」
まさか気づかれていたとは思わなかった。
ほんの少しの間しか、そこには僕は居なかったから。
驚く僕が何も言えずにいると
無言を肯定ととったのか、そのまま千春ちゃんは続ける。
『お姉ちゃんね、初めて会った夜から毎日私の所に来てくれて、沢山話してくれるの。学校の勉強が大変とか、不思議な人がいるんだとか、いろいろ。
………それで、教科書を貸してくれた不思議な人の話してくれた時ね。お姉ちゃん、嬉しかったって言ってたの。』
『そうやって、たくさん話してくれるお姉ちゃんが今日は…なんか…元気が無いような気がして。気になって、オレンジのお兄ちゃんに手伝ってもらったの。』
千春ちゃんの話に、ただ聞いているしか出来なかった。
『ごめんなさい、いきなりこんな話をして。
ただ……会ってみたかったの。』
申し訳無さそうに話す千春ちゃんに僕は言葉をかける。
『僕に会って、何かわかったのかな?』
『お兄ちゃんがいい人だってわかったよ。こんな事したオバケの私に付き合ってくれるんだもん。あと、お姉ちゃんとちょっと似てるなって思った。』
にこりと微笑んだ彼女は、元気な挨拶をして黒崎の元に戻る為に腰を上げた。
頭に疑問符が浮かぶ僕を残して。
結局、千春ちゃんが何をしたかったのかよくわからなかったが。
その事に加えて、先程の黒崎ときた。
もうグチャグチャだ。