第2章 戸惑いこころ
たん!と着地したのは浦原商店の私が間借りしている部屋の中。
布団脇に置いてある時計の時刻はam4:59
まだまだ暗い夜空を見てふっと溜息をつく。
そっと義骸に入って寝ているモネを見る。
よく寝ている。これは起こさないほうがいいかな。
はだけた掛け布団を掛け直し立ち上がる。
風司を外してテーブルに置く。
「刃禅組むのは今夜にするね、風司。」
ひとりごちて台所へと向かう。
いつもテッサイさんに朝ごはんを作って貰っているから、私も何かしたい。
そう思ってたどり着いた台所だったけど、そこにはテッサイさんの後ろ姿があった。
「おや、石津殿。お早いお目覚めですな。」
「向こうに報告で出ていたので、その足で何かお手伝い出来ればと思ったんです。」
私の言葉にふむ…と考えてくださるテッサイさんだったが、やがてポツリと呟いた。
「お気持ちは有難いですな。しかし、死神化したままでは…物は触れぬのでは?」
「…………あ………」
そうだ、今の私は霊体だ。
触りたくても、すり抜けてしまう。
思わず目が点になってしまう私。
そんな初歩的な事に気づかないなんて、恥ずかしい………。
「ここは殆ど済んでいます。石津殿はゆっくり休まれるといい。」
テッサイさんの気遣いにお礼を言って客間に出戻る形になってしまった。
次こそは、ちゃんとお手伝いします!
そう誓って襖を閉じて部屋に目を向ける。
相変わらず、モネは夢の中。
テーブルに近づき、風司に触れる直前ーー
くしゅん!!
「…………あれ?」
ずずっと鼻を擦る。なんか…変な気がする。
風邪ひいたかな。
まずいなと思った私はとりあえず、仮眠をとることにした。
そして、3時間後--。
「学校には連絡しておきましたから大丈夫ですよ。いってらっしゃい。」
「行ってきます、浦原さん。」
私は、千春ちゃんの元に向かう事にした。