第2章 戸惑いこころ
「………………副隊長、あの….えっと…」
何か話したいはずなのに、言葉がでない。
どう言えばいいか分からない。
心がキュッと締め付けられて、重い。
「石津。無理に話すことはない。」
私の様子を気にしてか、そう言ってくださる副隊長。
その言葉にぶんぶんと首を振って違うんだと伝える。
「どうしたらいいのかわからない事があった時、副隊長なら自分自身になんて言葉をかけますか?」
支離滅裂な質問。
言い淀んだ挙げ句、意味不明だなと言った私でさえ思う。
おずおずと顔を上げれば、副隊長はキョトンとしていた。
やがて腕を組んで唸りながら考え出した。
「分からないなら、逆に聞き返してみてはどうだ?」
「………え?」
今度は私がキョトンとする番だった。
副隊長は人差し指をツンと私の胸に指しながら話してくれた。
「何がわからないのか心に聞いてみればいい。ひとつ分かれば、時間はかかったとしても自分の分からなかったその何かは、答えを得るだろう。」
「聞き返してみる………。」
「そうしていけば、自分がどうしたいのか自ずとわかる時はくる。」
「でも、それでも分からない時は………」
「その時は、友の言葉をきくさ。」
ふっと笑った副隊長。
その表情が綺麗だと思った。
言われた言葉は、ストンーーと心に落ちて。
そっか。 そうゆう事なんだ。
どうして、という疑問。
石田さんを図らずも苦しめてしまったこと。
そしてーー、私はそれを知った上でどうしたいのか。
何度も何度も繰り返した自問自答
それでも晴れない心に、足りなかった何か
「ありがとうございます、ルキアさん。お茶も相談も。」
副隊長に向き直った私は、頭を下げる。