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BLEACH 叶わない願いをそれでも願う

第2章 戸惑いこころ


立てかけられた傘はそのまま、ガタンと音をたてて床に転がる。



頭の中はまだ渦巻く何かがあって。
ドクドクと体が熱かった。


落ち着きたくて、目を 閉じた。







      幼い日の彼女と
  
   笑顔も言葉も 全てが重なる

  見たくなくて 聞きたくなくて

     だから 避けてた

    言うつもりもなかった

        でも

 限界だったんだ  どうしようもなく








やってしまった、と言う思い。

一方的にぶつけて、石津さんを傷つけた。

彼女はきっと、意味もわからないままでーーただ僕の言葉を聞かされてしまったから。


歪んだ笑顔が、頭にこびりついている。


『理由が、わかって良かった。
……嫌な思いさせて、ごめんなさい………』


違う。違うんだ。
僕が勝手に感じていた感情で、君はーー悪くなんてないのに。





「最低だな、僕は………」


ひとりごちて、落ちている傘に目をむける。



水玉模様の白い傘だった。
それを拾って雨の中を行く。




傘はささない。

でもこれは、ちゃんと返さなきゃいけない。







見上げた空は重たい色の曇天。



顔にかかる雨は冷たいけれど
ただそれだけ。



何も考えずに歩いた僕は、ひとつの場所を目指す事にした。



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