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BLEACH 叶わない願いをそれでも願う

第2章 戸惑いこころ


押し黙ったままの石田さんにどうしようかと私が考えていた、その時。



「いらないって言ってるんだ!!

僕は礼なんて返して欲しいわけじゃない!
気付いてるかい?君を避けていたことっ………!!」



紡がれた言葉が頭に響く。

ビリビリビリビリ

電流みたいに痛く流れて  思考が止まる。


体が金縛にあったみたいに動かない。

つめたい錫色の瞳を逸らせずにみていた。




    話しかけ辛い空気

     交わらない瞳

   ずっと感じてた違和感



  ああ やっぱり そうなんだ





それでも、乾いた唇だけは動いていた。




「…避けられてるの………なんとなくわかってました。
名前………一度もよばれたこと…ないですもんね。」


私の言葉に彼の瞳が僅かに揺らいでいる。
口を開いて、でも、閉じて。

「………君が、大事な友人と重なるんだ‼︎」



   ギュッと寄った眉間

    思い詰めた瞳

   漸く振り絞った言葉



「だから、関わる気はないんだ………」









どうしてーーと思うことはあった。


でも、目の前の石田さんの表情が私の心には、上手く言えないけど…………堪えたから。


酷く辛そうなその顔と言葉に向き合う事は出来なくて、私は項垂れる。







「理由が、わかって良かった。
……嫌な思いさせて、ごめんなさい………」




大きい傘を手近な壁に立てかけて、私は昇降口から雨の中を走った。














ずっと ずっと 走り続けた。







頭の中がぐちゃぐちゃで
どうしたらいいかわからない。












それでも走る事は止められなかった。





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