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BLEACH 叶わない願いをそれでも願う

第10章 冬、めぐる狐日和のなかで




ピピッ。




機械音が聞こえて、はっとした。



















なにこれ。

え……………え?




なにを 私は聴いていたんだっけ。














織姫さんから始まって、たつきさん
水色さんに啓吾さん、茶渡さんと黒崎さん。


それに  石田さんの言葉。




順番にみなさんの言葉を聴けた。




どれもあたたかくて、私は無意識に張り詰めていた心に気付く事が出来て。







誰にも 頼れないから。
自分でなんとかしなくちゃ。
頑張らなくちゃ。










そんな風に思っていたんだ、一人で。



迷惑をかけたくなくて、
学業で大事な時期だからみなさんのやりたい事がやれる様に。













でも  私のそんな姿が 
みなさんに心配をかけていたんだとわかって。







みなさんの気持ちがすごく嬉しくて。
私も 会いたかったから。



勉強も嫌いじゃないから。
みなさんと 話して笑っていたいから。

学校行こうって思って。






それで。
























『僕も 会えたらいいなって思ってるから。』










その言葉に 響いた優しい音に
私の心は いろんな感情で内混ぜになった。





かなりの驚きと戸惑いと  
ほんの少しのーー。













ダメ。 違う。
そうじゃない。

考えを打ち消したいのに。





顔が赤いと感じた事で、嫌でもわかってしまう。





ほんの少しのーー嬉しい気持ちがあった事。















何気なくした事でなかなか寝付けなくなってしまったが、私が明日する事は、学校に行って勉学に励んでみなさんとの時間を、平常心で過ごすこと。

























だから お願いだから  
眠くなれっ………。


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