第2章 戸惑いこころ
図書室の中は、仕切りで区切られたデスクと長テーブルが本棚を隔てた場所にあってかなり広い。
こんな荒れた天気の日は私以外誰もいない。
手近な椅子に座ってひと息つく。
変なこと言ってないかな。
いつもと違う事を話したくて、思わず言ってしまった。
まだ心臓がドキドキしている。
慣れないことしたからなのかな。
「井上さん達に引きずられたかな、わたし。」
昼間の余韻が思った以上に私の中に残っているのは自覚している。
だから、なのか。
石田さんに挨拶以外の内容の会話をしたのは。
まあ、あの人から何か返ってくると期待した訳じゃないけど。
何かしたかったんだろうな私は。
溜息と共に顔を上げて、勉強の為に鞄を開く。
「やる事しなくちゃ!」
それから10分位して、先生に帰れと注意された私は気合いも虚しく帰宅の準備をして図書室を出たのだった。