第9章 約束したから
あと少しで浦原商店に着く場所まで戻って来ていたのだが、ぐずついた心がぶり返して来た。
歩みを進めたいのに、気持ちが重くて足が止まってしまう。
家々を囲むコンクリートの塀に寄っかかる形で、再度落ち着こうと試みた。
あれだけ泣いたのに、どうして止まってくれないの………っ。
我ながら心の弱さに呆れる。
いつまでも、こんなままではいれない。
しっかりしろっ馬鹿。
ぽろりぽろりと流れる涙を止めなくてはと、
グッと拭った時、………そんな中でも目は人を捉えて。
私は驚き、固まってしまうのだった。
それはどうやら、目の前の人も同じで。
なんでこんな夜更けに………そもそもなんで泣いてるんだ?と顔に書いてある、茶渡さんの姿があったから。